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この記事でわかること
- 生前整理チェックリスト(4段階18項目)
- 捨てる前に済ませる順番
- 仕分けが進まないときの頼み方
まず結論
今日やることは、通帳・保険証券・印鑑がどこにあるかを紙1枚に書くことです。生前整理は「捨てる」ことからではなく「ありかを書く」ことから始めると進みやすくなります。物を減らすのはこの記事のチェックリストの最後、4段階目でよく、迷う物は保留箱に入れて先に進めるのがコツです。
「うちの実家、いつか片づけないと」と思いながら、何年も手がつけられずにいませんか。私自身、親の通帳や保険証券がどこにあるか分からず、相続の手続きで足止めされた経験があります。生前整理は、亡くなったあとの遺品整理とは違い、本人が元気なうちに「どこに何があるか」を書き残しておく作業です(老前整理と呼ばれることもあります)。この記事では、捨てることを最後に回した4段階のチェックリストを、印刷してそのまま使える形で紹介します。
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生前整理チェックリスト(4段階・18項目)

生前整理でやることを、捨てる作業を最後に回した4つの段階に分けました。順番に進めれば、多くの作業は「捨てる」を意識せずに終えられます。印刷してチェックしながら使ってください。
50代・60代のうちに①から始めるのがおすすめですが、順番は年代を問わず同じです。終活全体の年代別の目安は終活とは?何から始めるで紹介しています。
①ありかを書く(お金・書類・鍵のありかを紙に残す)
| 項目 | やること | 済み |
|---|---|---|
| 通帳・キャッシュカード | どの金融機関にあるかをメモする | □ |
| 保険証券 | 生命保険・医療保険の証券の保管場所を書く | □ |
| 年金手帳・年金証書 | 基礎年金番号が分かる書類の場所を書く | □ |
| 不動産の権利書 | 自宅や土地の書類の保管場所を確認する | □ |
| 実印・銀行印・鍵 | 実印と貸金庫・車・自宅の鍵の場所をまとめる | □ |
| 借入・ローン・保証人 | 借りているお金や保証人になっている契約があれば、相手先だけメモする | □ |
スマホのパスコードやSNSのアカウントといったデジタルの情報は、紙への残し方が少し違うので注意が必要です。詳しくはデジタル終活のやること一覧で解説しています。ここで書いたありかメモは、エンディングノートや遺言書にそのままつながります。書き方の違いはエンディングノートの書き方で紹介しているので、あわせて読んでみてください。
②決めておく(残す人・希望を先に決める)
| 項目 | やること | 済み |
|---|---|---|
| 財産を残したい人 | 誰に何を渡したいか、大まかな希望を書く | □ |
| 医療・介護の希望 | 延命治療や介護についての希望をメモする | □ |
| 葬儀の希望 | 希望する形式や呼んでほしい範囲を書く | □ |
| 連絡してほしい人 | 万一のとき知らせてほしい人の連絡先をまとめる | □ |
③保留箱をつくる(迷う物は先送りにしてよい)
| 項目 | やること | 済み |
|---|---|---|
| 保留箱を用意する | 迷った物は箱に入れ、決めるのは後回しにする | □ |
| 箱に日付を書く | いつ入れたか分かるよう日付を書いておく | □ |
| 思い出の品の上限を決める | 「箱◯個まで」など量の目安を先に決める | □ |
| 見直す時期を決める | 半年〜1年後に箱の中身を見直す日を決める | □ |
④それから手放す(1年使わなかった物から)
| 項目 | やること | 済み |
|---|---|---|
| 1年使っていない物を見つける | 保留箱に入れず判断できる物から見直す | □ |
| 地域の分別ルールを確認する | お住まいの自治体のごみ分別ルールを確認する | □ |
| 自治体の粗大ごみ受付を利用する | 大きな家具・家電は自治体の窓口に相談する | □ |
| 迷ったら保留箱に戻す | 無理に決めず、③の保留箱に入れ直してよい | □ |
進め方のコツ3つ
チェックリストを実際に進めるときのコツを3つ紹介します。
1つ目は、場所を小さく区切ることです。「実家全体」ではなく「引き出し1段」「棚1段」のように範囲を絞ると、短い時間でも手をつけやすくなります。
2つ目は、家族と一緒に「見せるだけ」の日をつくることです。片づけを一気に進めようとせず、まずはありかメモをお互いに見せ合う時間をつくるだけでも、家族の安心感は大きく変わります。
3つ目は、親に生前整理を勧めるときの言い方です。「捨てよう」と切り出すと身構えられてしまうことが多いので、まずは「どこに何があるか教えて」という聞き方から始めてみてください。物を減らす話は、そのあとで十分です。
仕分けが進まないときは「隣で一緒に決めてくれる人」を1回呼ぶ
ありかメモを書き終えても、実際に持ち物を仕分ける段階で手が止まる方は少なくありません。そんなときに「誰に、何を頼めるのか」を先に知っておくと、動きやすくなります。
| 頼む相手 | してくれること | できないこと |
|---|---|---|
| 整理収納サポート | 本人と一緒に持ち物を仕分け、収納の仕組みを考えてくれる | 作業で出た不用品を運び出すことはご自身で対応(本人の同席が必要) |
| 自治体の窓口 | 家庭で出た不用な物を決まったルールで引き取ってもらえる制度がある | 仕分けの相談や訪問しての片づけ手伝いには対応していないことが多い |
| 許可を持つ業者 | 家庭から出た不用な物をまとめて引き取ってくれる | 仕分けや収納の相談は専門外のことが多いです。家庭から出た物を引き取れるのは市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けた業者に限られ、産業廃棄物や古物商の許可とは別です(環境省) |
| 出張買取(訪問購入) | 貴金属や骨董品などを自宅で査定・買取してくれる | 仕分けや身の回りの片づけそのものは通常は頼めない(クーリング・オフの期間中は品物の引き渡しを拒める。自動車・家具など一部の品目は対象外) |
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国民生活センターには、訪問購入をめぐる相談で契約者の8割近くが60歳以上だったという報告もあります(出典:国民生活センター2023年9月27日公表「不用なお皿の買い取りのはずが、大切な貴金属も強引に買い取られた!-訪問購入のトラブルが増えています-」)。断ってもしつこく居座られたという相談も報告されているため、内容をよく確認してから判断してください。
この中でいちばん敷居が低いのは、整理収納サポートを1回だけ呼んでみる方法です。本人が同席したうえで、隣に座って一緒に「残す・保留・その他」を決めてくれる役割で、収納の仕組みづくりまで提案してくれます。仕分けで出た不用品を運び出すところまではご自身の対応が前提のサービスなので、「全部やってもらえる」と考えるより「決める手伝いをしてもらう」というイメージが近いです。くらしのマーケットに掲載されている整理収納・お片付けサービスの目安は、2026年9月時点で1時間4,000〜9,000円ほどでした。押すと、くらしのマーケットという予約サイトに移り、出店者を選んで予約する形になります。
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出張買取(訪問購入)で手放すときの確認点
貴金属・切手・着物など、自宅にある品を手放す方法に出張買取(訪問購入)があります。契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができ、その間は品物の引き渡しを拒めます(自動車・家具など対象外の品目もあります)。査定だけのつもりで呼んだのに別の品を売るよう勧められたら、断って構いません。迷うときは消費者ホットライン188に相談できます。思い出の品は、無理に売らなくて大丈夫です。
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📣 福ちゃんの出張買取について
福ちゃんは、切手・着物・ブランド品などの買取を扱うサービスです。公式サイトでは、査定料・出張料・送料・キャンセル料といった手数料は無料と案内されていて、買取が成立しなかった場合も出張費や査定料はかからないと、よくある質問に書かれています(2026年10月7日確認)。買取方法は出張・宅配・店舗の3つで、買取額は品物ごとの査定で決まります。押した時点では契約になりません。
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遺言書・相続で「やっておくと安心」なこと
生前整理を進める中では、遺言書や相続についても気になってくるはずです。ここでは、専門家に相談する前に知っておきたい範囲だけを紹介します。
法律で決められた方式で書かれた遺言書には法的な効力がありますが、エンディングノートにはありません。エンディングノートはあくまで気持ちや情報を伝えるためのもので、法的な手続きに使える書類ではない点は分けて考えてください。
自筆で書いた遺言書は、法務局に預けられる制度があります(法務省「自筆証書遺言書保管制度」)。紛失や改ざんの不安を減らせる仕組みとして知っておくとよいでしょう。
相続税がかかるかどうかの目安には、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」という基礎控除の式があります(国税庁タックスアンサーNo.4152・令和8年4月1日現在)。この額を超えそうなときは税理士へ、遺産の分け方で迷うときは弁護士や司法書士へ相談するのが安心です。家族信託や任意後見といった制度を検討する家庭もありますが、どの制度が合うかは状況によって変わるため、専門家と一緒に判断してください。
よくある質問
親が「死んでから片づけて」と言います。どう声をかければいいですか。
無理に説得しようとすると、かえって話を聞いてもらえなくなることがあります。まずは「捨てよう」ではなく「どこに何があるか教えて」とだけ聞いてみてください。通帳や保険証券の場所、借りているお金の有無など、最低限のことだけ確認できれば十分です。
一人暮らしで、手伝ってくれる家族がいません。
家族が近くにいなくても、前の章で紹介した整理収納サポートのように、隣で一緒に決めてくれる人を頼る方法があります。まずはありかメモを1人でつくるところから始め、仕分けで手が止まったら人に頼るという流れでかまいません。
物を捨てられないのは、性格のせいでしょうか。
性格の問題と決めつけなくて大丈夫です。迷った物の置き場所が決まっていないと、手が止まりやすくなります。この記事のチェックリストのように、迷う物は保留箱に入れてよいというルールを先に決めておくと、無理に判断しなくても生前整理は先に進みます。
まとめ|今日やるのは「ありかメモ1枚」
生前整理は、①ありかを書く→②決めておく→③保留箱をつくる→④それから手放す、という順番で進めると、捨てるかどうかで悩む前に多くのことが片づきます。今日やるとしたら、まずは通帳や保険証券の場所を書いた「ありかメモ」を1枚つくってみてください。それだけでも、いざというときに家族がとても助かります。すでにご家族が亡くなり、手続きを探している場合は死亡後の手続き一覧もあわせてご覧ください。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。制度や費用は変わることがあるため、最新の内容は公式サイトや専門家にご確認ください。
もう少し詳しく知りたい方は、生前整理・終活関連の書籍もチェックしてみてください。
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