特別養護老人ホーム(特養)の入り方|申し込み手順6ステップと待機を短くする7つのコツ

介護・老人ホーム

本ページはプロモーションを含みます

この記事でわかること

  • 特養への申し込みから入所までの6ステップ
  • 待機期間を短くする7つの実践コツ
  • 待機中に使える選択肢の費用感と向き不向き

まず結論

特養への入所には要介護3以上が原則条件で、選考は申込順でなく緊急性や介護度などのポイント制で決まります。全国の待機者は約25.3万人(厚労省・令和4年度調査)おり、都市部では数年待ちも珍しくありません。複数施設への同時申し込みと申込理由欄の書き方の工夫で、待機期間を縮められる可能性があります。

「親の介護が限界に近い。特養に入れたいけど、どこに連絡すればいいのかもわからない」——わたし自身、両親の介護をしていたとき、まさにこの状態でした。申し込み先が複数あることすら、ケアマネジャーに相談するまで知らなかったのです。この記事では、特養への申し込みの流れと、少しでも早く入れるための工夫を整理しました。

入居条件——要介護3以上が原則、特例もある

特養(特別養護老人ホーム)の入所には原則として要介護3以上の認定が必要です。要介護1・2の方は原則対象外ですが、次の事情があれば特例入所を申請できます。

  • 認知症が進行しており在宅生活の継続が困難
  • 家族から虐待を受けている、または受けるおそれがある
  • 単身世帯で在宅サービスだけでは安全確保ができない
  • 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来す症状や意思疎通の困難が頻繁に見られる
  • 同居家族が高齢または病弱で介護支援が期待できず、地域の介護サービスでも対応が困難

※出典:厚生労働省「特別養護老人ホームへの入所に係る指針について」(2015年・2023年改正)

要介護認定の申請方法の詳細は記事033「要介護認定の申請方法」をご参照ください。

申し込みの流れ——6ステップで整理する

特養の申し込みから入所までの6ステップフロー図
ステップ 内容 目安期間
1. 要介護認定を受ける 市区町村の窓口またはケアマネ経由で申請。要介護3以上を確認する 申請〜結果まで約30日
2. ケアマネジャーに相談 入所の意向を伝え、地域の施設リストと申込書類を入手する 随時
3. 複数施設に申込書を提出 5〜10か所に同時申し込み可。書式・提出先は施設・自治体で異なる 随時(複数同時可)
4. 待機(選考) ポイント制で選考。申込順は関係なく緊急性・介護度・家族状況で優先度が決まる 地域・施設により大きく異なる(市区町村窓口で要確認)
5. 入所判定・通知 施設の入所判定委員会で審査。通知から入所まで数週間〜数カ月 施設による
6. 契約・入所 重要事項説明書を確認し契約。費用は入所前に必ず確認する

申込書式は施設ごと、または自治体が統一書式を定めているケースがあります。「どこに書類を出すか」はケアマネか市区町村の介護保険窓口に確認するのが確実です。

よくある疑問

Q. 申し込んだ順番に入所できる?
いいえ。ポイント制のため申込順は関係ありません。緊急性・介護度・介護者の状況を総合スコア化して優先度が決まります。

Q. 申し込みできる施設数に上限はある?
制度上の上限はなく何か所でも同時申し込み可能です。まず5〜10か所を目安に申し込み、状況を見て追加するのが現実的です。

Q. 入所が決まったら他施設の申し込みはどうする?
申し込み中の他施設に速やかに辞退の連絡を入れてください。放置すると他の待機者の機会を奪います。

まとめ

  • 入所条件は要介護3以上が原則(要介護1・2は特例申請を検討)
  • 選考はポイント制——申込順は関係なく緊急性・介護度・介護者状況で決まる
  • 書式・申込先は自治体・施設で異なる——まずケアマネか市区町村窓口に確認する
  • 申込理由欄には就労状況・夜間対応困難・認知症の具体的状態を事実で記載する
  • 待機中はショートステイ・老健等を組み合わせて乗り切る(サ高住を「つなぎ」の住まいにする人も多い)

まず一歩目は担当ケアマネジャーへの相談です。ケアマネがいない場合はお住まいの市区町村の地域包括支援センターに問い合わせてみてください。介護保険の仕組みをまだ確認していない方は介護保険の仕組みも合わせてご覧ください。認知症の症状が進み身体介護より見守り中心のケアが向いている場合は、グループホームとはもあわせてご検討ください。

※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度・費用は自治体や施設により異なります。最新情報は市区町村窓口または担当ケアマネジャーにご確認ください。

終活・エンディングノート・相続に関する書籍をKindleで探したい方は、こちらもご覧ください。

この記事を書いた人

両親や義理の家族を見送った経験から「やさしい終活ガイド」を運営しています。特定の業者に偏らず、葬儀・お墓・相続の手続きなどの費用相場や流れを、公的な情報や一次情報をもとに中立にお伝えします。(相続・税・法律の個別のご相談は専門家へおつなぎします)

水野そらをフォローする
介護・老人ホーム
水野そらをフォローする
タイトルとURLをコピーしました