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まず結論
グループホームは、認知症の診断を受けた方が少人数(5〜9人)で共同生活する介護施設です。入居には「要支援2以上」「認知症の診断」「施設と同じ市区町村の住民票」の3条件が必要で、月額費用は全国平均約12.7万円程度(調査参考値)が目安です。大規模施設と異なり家庭的な環境が特徴で、なじみのスタッフと穏やかに暮らしてほしいと願う方に向いた選択肢です。
「認知症が進んできた親をどこかに預けなければ」と感じる瞬間は本当につらいものです。わたし自身も母の認知症が進んだとき、罪悪感を覚えながら現実と向き合いました。そのときグループホームを知り、少し気持ちが楽になった記憶があります。この記事では特徴・費用・入居条件・待機の実態をまとめました。
グループホームとは?認知症の方の「第二の我が家」
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の方が1ユニット5〜9人の少人数で共同生活を送る施設です。料理・掃除・洗濯を一緒に行う「家庭に近い環境」が特徴で、顔なじみのスタッフと毎日過ごすことで、落ち着いて生活できるようになる方もいるといわれています。
グループホームに入れる条件は4つ

- 要支援2以上:要介護1以上ではなく要支援2から対象になる点が他施設と異なります。まだ認定を受けていない場合は早めに要介護認定の申請を進めましょう。
- 医師による認知症の診断:介護保険申請時の主治医意見書に認知症の記載があれば基本的に対象です。物忘れが心配でも受診していない場合は、かかりつけ医への相談から始めましょう。
- 施設と同一市区町村の住民票:「地域密着型サービス」のため施設のある市区町村に住民票がある方しか利用できません(グループホームは介護保険の住所地特例対象外とされています。詳しくは厚生労働省または市区町村窓口でご確認ください)。子の近くに入居させたい場合は住民票の移転が必要です。
- 共同生活に支障がないこと:激しい暴言・暴力や、胃ろう・喀痰吸引など重度の医療ケアが常時必要な場合は受け入れが難しいとされるケースがあります。
費用はいくら?月額・初期費用の内訳
月額総額の目安は概ね12〜16万円程度(みんなの介護・LIFULL介護等、複数の介護ポータルサイトの集計値をもとにした参考値)です。都市部では15万円超、地方では7万円台の施設もあります。

| 費目 | 目安金額 |
|---|---|
| 家賃 | 5〜6.5万円 |
| 食費 | 3〜4万円 |
| 光熱費 | 1〜1.5万円 |
| 管理費 | 1〜2万円 |
| 介護サービス費(1割負担の場合) | 約2〜2.6万円 |
| 合計目安 | 約12〜16万円 |
表の介護サービス費は1割負担の場合の目安です。自己負担は原則1割で、一定以上所得者は2割または3割になります(出典:厚生労働省「介護サービス情報公表システム」)。
初期費用(敷金・保証金)は0〜20万円が多く、5〜10万円前後が目安とされています(同参考値)。また、特養と異なりグループホームではおむつ代・医療費・理美容代が実費になるため、月1〜2万円程度の追加を見込んでおくと安心です。
費用を抑える制度として、①高額介護サービス費、②自治体の家賃助成、③介護保険負担限度額認定の3つがあります。ただしグループホームは食費の補足給付(特定入所者介護サービス費)の原則対象外となるため、特養と比べると食費の自己負担が大きくなる点に注意が必要です。詳しくは市区町村の窓口またはケアマネジャーにご確認ください。
特養・有料老人ホームとの違い
| 比較項目 | グループホーム | 特養 | 有料老人ホーム |
|---|---|---|---|
| 対象 | 認知症のある方 | 要介護3以上が原則 | 自立〜要介護 |
| 認知症診断 | 必須 | 不要 | 不要 |
| 住民票制限 | 同一市区町村 | なし | なし |
| 月額費用目安 | 12〜16万円 | 6〜15万円 | 10〜30万円以上 |
| 待機期間 | 数か月〜1年超 | 数年待ちも | 比較的入りやすい |
施設の種類全体については老人ホームの種類と費用もあわせてご覧ください。
待機の現実と待っている間にできること
グループホームは空き待ちが多く、数か月から1年以上かかるケースも珍しくありません。待機中の有効な手立てを3つ挙げます。
- 複数施設に同時申込み:3〜5か所に申込みを入れておくと、空きが出た順に連絡が来ます。
- ショートステイ・小規模多機能でつなぐ:日中のデイと宿泊を組み合わせて在宅介護の負担を軽減できます。
- ケアマネジャーに状況を共有:緊急性が高い場合は優先度が上がることもあります。困っていることを包み隠さず伝えましょう。
3施設に同時申込みして4か月後に連絡が来ました。待機中はショートステイを活用しながら、ケアマネさんとこまめに話し合ったことが孤立せずに乗り切れた理由だと思います。※個人の体験・感想であり、効果・成果を保証するものではありません。
入居後に家族がすること・「帰りたい」への向き合い方
入居後も家族の役割は続きます。小遣いの管理は家族が担うことが多く、年数回の「運営推進会議」は施設の様子を知る機会です。入院時はグループホームが医療機関でないため家族が手配し、退院後の受け入れ可否も事前に確認しておきましょう。
「家に帰りたい」と繰り返される言葉は、安心できる以前の記憶を求めているサインと考えられています。無理に否定せず感情に寄り添う対応が良いとされています。施設スタッフにも率直に相談してみてください。
最期まで暮らせる?退去条件と看取り対応の見分け方
最期まで暮らせるかどうかは施設によって異なります。退去が必要になる主なケースは、重度の医療ケアが常時必要になった場合や、他の入居者への影響が大きい行動が続く場合です。「看取り加算」を算定している施設は最期まで施設で過ごせる体制を整えており、見学時に必ず確認することをおすすめします。希望がある場合は事前に書面で意向を伝えておくと安心です。
よくある質問
- Q. 認知症の診断がないと入れませんか?
- はい、医師による診断(主治医意見書への記載)が必須です。まだ受診していない場合は、かかりつけ医や物忘れ外来への相談から始めましょう。
- Q. 生活保護を受けていても入居できますか?
- 対応している施設は限られますが入居できるケースはあります。ケースワーカーや地域包括支援センターに相談すると、受け入れ先を一緒に探してもらえる場合があります。
- Q. 年金だけで費用を払えますか?
- 月額費用は施設によって大きく異なるため、年金収入と実費(おむつ代等)を含めた総額をケアマネジャーや市区町村窓口と一緒に確認するのが確実です。高額介護サービス費や自治体助成の活用可否もあわせて相談してみましょう。
まとめ
特養との違いは特養の入り方、施設全体の比較は老人ホームの種類と費用もあわせてご覧ください。
- グループホームは認知症の方が少人数で共同生活する施設で、家庭的な環境が最大の特徴
- 入居条件は「要支援2以上」「認知症診断」「同一市区町村の住民票」「共同生活が可能」の4点
- 月額の目安は全国平均約12.7万円(参考値)。おむつ代等の実費が別途かかる点に注意
- 遠距離介護の場合は住民票の制約(住所地特例対象外)を早めに確認することが重要
- 待機中はケアマネジャーと連携し、複数施設への申込みとショートステイ活用が有効
- 看取り対応の有無は見学時に必ず確認する
グループホームは「認知症だから施設へ」ではなく「認知症でも自分らしく暮らせる場所」として設計されています。費用・手続き・待機の不安は介護保険の仕組みを確認しながら、ケアマネジャーや地域包括支援センターとともに解決していきましょう。
※費用データは介護ポータルサイトの調査をもとにした参考値であり、施設や地域によって異なります。最新情報は各施設または市区町村の窓口にご確認ください。費用制度は法改正により変わる場合があります。
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