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この記事でわかること
- 喪主側(夫・夫の親)は、いつ・どう連絡すれば角が立たないか
- 嫁本人は、実家への伝え方をどう切り出せばいいか
- 嫁の親側は、参列する場合に香典・服装で何を準備すればいいか
まず結論
家族葬に嫁の親を呼ぶかどうかに、法律や宗教上の決まりはありません。どちらを選んでも、それ自体で失礼にはあたらないとされています。
- 喪主側(夫・夫の親)…「呼ぶかどうか」を決める前に、まず嫁本人の気持ちを確認するところから始めると進めやすいようです
- 嫁本人…自分だけで決めず、喪主・義父母に「伝え方」を相談してから実家に伝えると角が立ちにくいようです
- 嫁の親側…娘(息子の妻)を通じて、喪主の意向を待つのが基本とされています
判断のめやすは、故人との交流の深さ・嫁本人の意向・故人の遺志・距離や高齢という現実的な負担の4つです。
「家族葬にすると決まったけれど、嫁の親(義理の両親から見た息子の妻の実家)を呼ぶべきか分からない」——そんな相談を、私自身も義家族の葬儀のときに受けたことがあります。呼べば夫側の親族から「他の家はどうしているのか」と気にされ、呼ばなければ嫁の実家から「水くさい」と思われるのではと悩む方も多いようです。この記事では、喪主側・嫁本人・嫁の親側という3つの立場から、判断の材料と連絡の伝え方を整理します。
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家族葬に嫁の親を呼ぶかどうかに決まりはあるのか
結論から言うと、参列範囲に法的・宗教的な決まりはなく、最終的に決めるのは喪主・遺族です。どちらを選んでも、それ自体で失礼にあたることはありません。
とはいえ「なぜこんなに意見が割れるのか」を知っておくと、判断がしやすくなります。
呼ぶかどうかを決める判断のめやす

法律に答えがない以上、実際の判断は次のようなめやすで決めている家庭が多いようです。どれか1つで決まるものではなく、複数を組み合わせて考えるのが現実的です。
- 故人との交流の深さ…生前に会う機会が多かった、お世話になった相手なら呼ぶ方向で検討されることが多いようです
- 嫁本人の意向…実家との関係をいちばんよく分かっているのは嫁本人。夫や夫の親だけで決めず、本人の気持ちを確認する家庭が目立ちます
- 故人の遺志…生前に「大きくしなくていい」「親しい人だけで」と話していた場合は、その意向が優先されやすいようです
- 距離や高齢という現実的な負担…遠方や高齢で移動そのものが難しい場合、呼ばずに後日改めて弔問を受ける形も選ばれています
なお、家族葬の規模は10〜20人前後が目安とされることもありますが、あくまで参考値の一つです。人数だけで「呼ぶ・呼ばない」を線引きするのではなく、上に挙げた交流の深さや本人の意向を先に考えるほうが、後悔の少ない判断につながります。
それでも判断がつかない場合は、無理に結論を急がなくても構いません。ただし、呼ぶ・呼ばないが決まらなくても、訃報そのものを伝えないという選択だけは避け、香典・供花を辞退する場合はその旨を明記しておくと、後々の行き違いを防ぎやすくなります。
夫の親と嫁の親はそもそも法律上の親族ではない
民法725条は親族の範囲を「六親等内の血族」「配偶者」「三親等内の姻族」と定めており、姻族とは配偶者の血族(相手の親・きょうだいなど)や、自分の血族の配偶者を指します。この定義に照らすと、夫からみた妻の親、妻からみた夫の親はそれぞれ姻族にあたりますが、夫の親と妻(嫁)の親同士はどちらの親族関係にも当てはまりません。答えが家庭によって割れやすいのは、そもそも法律がこの関係に基準を用意していないためです。
親族の範囲や、いとこ・友人・職場関係者・疎遠な親族をどこまで呼ぶかという総論は、別記事「家族葬の参列者はどこまで?親族の範囲と基準」にまとめています。あわせてご覧ください。
喪主側・嫁本人・嫁の親側では、何が変わるのか

同じ「嫁の親を呼ぶか」という問題でも、見ている場所が違えば迷うポイントも変わります。3つの立場に分けて、連絡の時期・香典の扱いを整理しました。手伝いの要否は表の下にまとめています。
| 立場 | 呼ぶ場合 | 呼ばない場合 |
|---|---|---|
| 喪主側 (夫・夫の親) |
葬儀の日程が決まった時点で早めに連絡し、家族葬である旨と香典・供花を受けるかどうかを添える | 葬儀が終わってからでよいとされる。香典・供花・弔電を辞退するなら明記する |
| 嫁本人 | 喪主・義父母に確認しながら、実家には喪主側の意向として伝える | 実家に事後報告でよいか、先に喪主・義父母と認識をすり合わせておく |
| 嫁の親側 | 香典・供花を用意し、当日の流れや服装は喪主の案内に従う | 弔問は後日、招かれてから改めて伺うのが基本とされる |
- 喪主側…家族葬は少人数で完結することが多く、受付や車の手配といった手伝いを頼む場面自体が少ないことが多いようです
- 嫁本人…実家の親を呼ぶ場合は、当日の案内や実家側への配慮で動く場面が増えやすいようです
- 嫁の親側…手伝いを申し出るかどうかは喪主の意向次第というのが基本で、申し出る場合も先に喪主へ確認するのが無難なようです
呼ぶ場合、嫁本人はどう切り出せばいい?
呼ぶ方向で話が進んでいるとき、いちばん困るのは「誰が」「どの順番で」実家に伝えるかです。夫や義父母に直接聞きにくく、かといって実家に恥をかかせたくない——という板挟みを感じる方は少なくないようです。
喪主・義父母への確認は「聞き方」を工夫する
いきなり「呼んでいいですか」と聞くと、義父母に判断の重さを丸投げしているように聞こえることがあります。おすすめは「実家にも一報入れておこうと思うのですが、参列や香典についてはどう伝えればよいでしょうか」と、連絡すること自体はほぼ決めた前提で、伝え方だけを相談する聞き方です。
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実家には「喪主側の意向」として伝える
実家に伝えるときは、主語を自分ではなく喪主側に置くと角が立ちにくくなります。「私が呼びたい」ではなく「〇〇家として、家族葬でごく近い方だけとのことなので」という伝え方にすると、実家側も身構えずに受け止めやすいようです。参列や香典を辞退してほしい場合も、同じように喪主側の方針として伝えると伝わりやすくなります。
喪主側から嫁の親へ直接一言添える場合は、「このたび〇〇(続柄)が永眠いたしました。家族葬にて執り行いますので、参列・香典は特にご配慮なさいませんよう」といった言い回しで十分です。
喪主が具体的にどんな役割を担い、どんな挨拶をするのかは、別記事「喪主がやること|役割・決め方と場面別の挨拶例文」で解説しています。
香典・服装はどう考える?
急な訃報で参列が決まると、喪服の準備が間に合わないという声もよく聞きます。手持ちのものがサイズや年代に合わない、しばらく着ていないうちに色あせていた——という失敗は、私自身も義家族の葬儀のときにヒヤリとしました。購入までは踏み切れないけれど数日だけきちんとした喪服が要る、という場合は、レンタルという選択肢もあります。
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香典の相場は家庭や地域、これまでのお付き合いの経緯によって幅があるため、金額を当サイトの基準として断定することはできません。関係別の金額の目安は、別記事「香典の相場とマナー|関係別の金額早見表・表書き・入れ方」でまとめていますので、そちらをご確認ください。
逆に嫁の親が亡くなったとき、夫側はどうする?
ここまでとは逆に、嫁の親(妻の実家)が亡くなり、夫が家族葬にどう関わるかで迷うケースもあります。判断のめやすは基本的に同じで、喪主となる妻側の意向を確認しながら、交流の深さや距離、香典・供花を受けるかどうかを聞くところから始めます。夫は姻族として妻の実家に関わる立場になるため「自分がどこまで前に出るべきか」で迷いがちですが、妻を通じて実家の意向を確認し、喪主の案内に従うという基本は変わりません。
参列範囲が決まったら、規模や費用の見通しも立てやすくなる
家族葬は「誰を呼ぶか」によって、会場の広さや料理・返礼品の数など、規模そのものが変わってきます。参列範囲の方針が固まったら、プランごとに含まれる範囲や、参列者数が増えた場合の追加費用を早めに確認しておくと、その後の準備がぐっと進めやすくなります。
気になる方は、資料請求をすると各プランの内容や含まれる範囲を確認できます。
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よくある質問
Q. 嫁の親を呼ぶ場合、通夜振る舞いや香典返しはどう考えればいいですか?
A. 通夜振る舞いをすすめるかどうか、香典返し(お返し)の要否は家庭や地域によって扱いが分かれるようです。当日は喪主・遺族の案内に従い、迷う場合は葬儀社や地域の慣習に詳しい方に確認すると安心です。
Q. 嫁の親に訃報を伝えるタイミングはいつがいいですか?
A. 参列してもらう場合は、葬儀の日程が決まった時点で伝えるのが目安です。招かない場合は、葬儀が終わってからで構わないとされています。迷う場合は喪主に相談してください。
Q. 嫁の親が急に参列することになったら、何を優先すべきですか?
A. まずは喪主に参列・香典の可否を確認し、当日の服装や流れは喪主の案内に従うのが基本とされています。
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まとめ
- 家族葬に嫁の親を呼ぶかどうかに、法律・宗教上の決まりはなく、決めるのは喪主・遺族
- 夫の親と嫁の親は法律上の親族ではなく、答えが割れやすいのはそのため
- 判断のめやすは、交流の深さ・嫁本人の意向・故人の遺志・距離や高齢という負担
- 呼ぶ場合は葬儀の日程が決まった時点で、呼ばない場合は葬儀が終わってから。香典・供花を辞退するなら明記して伝える
- 香典の金額は家庭差が大きいため、迷ったら喪主や既存の相場記事を参考にする
まずは、ご自身の立場から次の一歩を踏み出してみてください。喪主側は、呼ぶ・呼ばないが決まったら香典・供花を受けるかどうかを早めに固めて伝える。嫁本人は、喪主・義父母に伝え方を相談してから実家に伝える。嫁の親側は、参列の可否を娘(息子の妻)を通じて確認し、喪主からの案内を待つ——それぞれの一歩から始めてみましょう。
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