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この記事でわかること
- 一日葬は「通夜なし・告別式+火葬を1日で行う」葬儀形式
- 費用は全国平均87.5万円(2024年調査)。家族葬より約18万円安い目安
- 「通夜がない=半額」ではない。式場・安置・お布施は下がりにくい
- 菩提寺がある方は必ず事前確認が必要(断られると納骨拒否リスク)
「一日葬と家族葬の違いがよくわからない」「費用はどれくらい安くなるの?」——そんな疑問をよくいただきます。
一日葬はお通夜を省き、告別式と火葬を1日で行う葬儀形式です。費用と身体的な負担を抑えながら、「お別れの儀式はきちんとしたい」という方に選ばれています。ただし知っておかないと損をするポイントもいくつかあります。
この記事では、一日葬の定義・費用の実態・当日の流れ・家族葬との違い・向いている人を、中立な立場で詳しく解説します。
一日葬とは?わかりやすく解説
一日葬とは、お通夜を省略し、葬儀・告別式と火葬を1日でまとめて行う葬儀形式です。「一日葬式」「一日葬儀」とも呼ばれます。
| 形式 | 日数 | 通夜 | 告別式 | 火葬 |
|---|---|---|---|---|
| 一般葬・家族葬 | 2日 | あり(1日目夜) | あり(2日目) | あり(2日目) |
| 一日葬 | 1日 | なし | あり | あり |
| 直葬・火葬式 | 1日 | なし | なし | あり(炉前のみ) |
「一日葬=亡くなった日に終わる」は誤解です
墓地、埋葬等に関する法律により、逝去から24時間以内の火葬は禁止されています。そのため一日葬でも、逝去当日には行えず、安置を挟んで翌日以降に実施します。「1日で全て終わる」のは、式と火葬の当日だけ、という意味です。
一日葬と家族葬の違い
この2つは混同されやすいですが、区切る軸がまったく異なります。
- 一日葬:「日数(1日)」で区切る。通夜がないこと。参列者は多くても少なくても構わない。
- 家族葬:「参列者の範囲(家族・親しい人のみ)」で区切る。2日間(通夜+告別式)で行うことが多い。
つまり「家族と親しい友人だけで、1日でまとめて行う」形式が、一日葬と家族葬の要素を兼ねた形になります。どちらを選ぶかは、日程優先か参列者の範囲優先か、によって決まります。

一日葬の費用相場
「87.5万円」と「45万円」、数字が2つある理由
一日葬の費用を調べると、「87.5万円」と「45万円前後」という2つの数字が出てきて混乱することがあります。この違いを整理します。
| 金額 | 含まれるもの | |
|---|---|---|
| 全国平均(総額) | 87.5万円 | 施行費・飲食・返礼品・お布施すべて込み |
| 葬儀社のプラン料金 | 45万円前後 | 施行費のみ(飲食・返礼品・お布施は別途) |
出典:第6回お葬式に関する全国調査(鎌倉新書・2024年)。上記の全国平均は飲食・返礼品・お布施込みの総額で、葬儀社のプラン料金(施行費)とは別物です。見積もりを取る際は、「プラン料金以外に何がかかるか」を必ず確認してください。
4形式の費用比較(全国平均・2024年)
| 葬儀の形式 | 全国平均総額 |
|---|---|
| 一般葬 | 161.3万円 |
| 家族葬 | 105.7万円 |
| 一日葬 | 87.5万円 |
| 直葬・火葬式 | 42.8万円 |
出典:第6回お葬式に関する全国調査(鎌倉新書・2024年)。上記は施行費・飲食・返礼品・お布施込みの総額全国平均です。地域・葬儀社・規模により実際の費用は大きく異なります。
「通夜がない=半額」ではない理由
一日葬で節約できる費用と、あまり変わらない費用があります。
一日葬で変わる費用・変わりにくい費用
- 下がる費用:通夜振る舞い(飲食)・夜間の人件費・遠方参列者の宿泊費・返礼品(参列者が少なければ)
- 下がりにくい費用:式場の使用料(2日→1日でも安置料が別途発生)・棺・祭壇・お布施(宗派・寺院によって大きく異なります。10万〜30万円程度が目安とされますが、必ず菩提寺に直接確認を)
「通夜をなくせば半額になる」というイメージを持つ方もいますが、式場費・安置費・お布施は通夜があってもなくても大きく変わらないことが多いです。費用の内訳を葬儀社に確認した上で、家族葬や直葬との比較検討をおすすめします。

一日葬の流れ(当日タイムライン)
一日葬の当日はおおむね4〜6時間で完了します。一般葬の約8時間と比べて短く、参列者の体力的な負担が軽くなります。
| 時刻(目安) | 内容 |
|---|---|
| 前日までに | 逝去→搬送・安置→葬儀社と打ち合わせ(日時・参列者・祭壇等) |
| 9:00〜 | 集合・納棺(約1時間) |
| 10:00〜 | 葬儀・告別式 開式(約60〜90分) |
| 11:30〜12:00 | 出棺 |
| 12:00〜13:30 | 火葬(約60〜90分)・収骨 |
| 火葬後 | 繰り上げ初七日法要(行う場合)・精進落とし |
| 15:00〜16:00頃 | 解散 |
開始時刻は火葬場の空き状況によって変わります。事前に葬儀社が火葬場の日時を調整してくれます。
このような声をお聞きすることがあります。「父の葬儀を一日葬にしました。母が高齢で2日間の式場滞在が心配でしたが、1日で終わってとても楽でした。ただ式が終わってから弔問に来られる方が多く、対応が数日続いたのは想定外でした」(60代・実際にお寄せいただいたご相談をもとに構成)
一日葬に向く人・向かない人
一日葬に向いている方
- 高齢の遺族・喪主で、2日間の参列が体力的につらい
- 費用を家族葬より少し抑えたいが、告別式はきちんと行いたい
- 遠方からの参列者が多く、宿泊や移動の負担を減らしたい
- 参列者が少数(家族・ごく親しい人)で、通夜を省いても問題ない
一日葬で注意が必要な方
- 菩提寺(檀家)がある方:仏式では通夜から告別式の2日間の流れを重視するため、一日葬を断られる・戒名を授けてもらえない・納骨を拒否されるケースがあります。葬儀社に依頼する前に、必ず菩提寺に電話で確認してください(「一日葬を検討していますが、問題はありますか?」と直接聞くのが確実です)
- 参列希望者が多い方:通知を抑えても後日の弔問が増え、かえって対応が長引くことがあります
- 親族に伝統重視の方がいる場合:通夜がないことへの反発が出ることがあります。事前の丁寧な説明が重要です
一日葬を選ぶときの確認ポイント
一日葬を葬儀社に依頼するにあたり、事前に確認しておきたいことをまとめます。
- 菩提寺への確認:必ず事前に許可を取る(直葬のトラブルも参照)
- 見積もりの内訳確認:プラン料金に「飲食」「返礼品」「お布施」「火葬場費」が含まれているか
- 式場・火葬場の空き確認:希望日に両方の手配が取れるか(葬儀社が調整してくれます)
- 参列者への案内:「通夜はなく、○月○日に葬儀・告別式のみ行います」と明確に伝える
- 香典の扱い:辞退する場合は訃報に明記しておくと後の混乱を防げます
まとめ
一日葬のポイントまとめ
- 通夜を省き、告別式+火葬を1日で行う葬儀形式
- 費用の全国平均は87.5万円(第6回お葬式に関する全国調査・鎌倉新書・2024年)。家族葬105.7万円より約18万円安い目安
- 「通夜がない=半額」ではない。式場・安置・お布施は変わりにくい
- 家族葬との違いは軸が違う(一日葬=日数、家族葬=参列者の範囲)
- 菩提寺がある方は必ず事前確認。確認しないと納骨拒否リスクあり
- 逝去当日には行えない(墓地埋葬法で24時間以内の火葬は禁止)
よくある質問
Q. 一日葬は通常の葬儀より費用が半額になりますか?
「半額」にはなりません。通夜振る舞いの飲食代は節約できますが、式場使用料・安置料・お布施(宗派・寺院により異なりますが10〜30万円が目安)は通夜がなくても大きく変わらないことが多いです。全国平均では家族葬(105.7万円)と一日葬(87.5万円)の差は約18万円が目安です(第6回お葬式に関する全国調査・2024年)。
Q. 菩提寺があっても一日葬にできますか?
菩提寺(檀家)がある場合、通夜を省くことを断られるケースがあります。断られると戒名を授けてもらえない・お墓への納骨を拒否されるリスクがあります。葬儀社への依頼を決める前に、必ず菩提寺に電話で確認してください。
Q. 一日葬はどれくらいの時間で終わりますか?亡くなった当日にできますか?
告別式と火葬を合わせて約4〜6時間が目安です。ただし墓地、埋葬等に関する法律により逝去から24時間以内の火葬は禁止されているため、亡くなった当日には行えません。安置を挟んで翌日以降に実施します。
Q. 一日葬に参列する場合、香典や服装はどうすればいいですか?
香典は遺族の意向(辞退するかどうか)に従ってください。服装は準喪服が基本です。告別式のみの参加でも問題なく、焼香だけで帰ることもマナー違反ではありません。事前に案内状で遺族の意向を確認しておくと安心です。
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