お葬式の種類と流れ|一般葬・家族葬・一日葬・直葬の違い

お葬式・葬儀

いざお葬式を出すとなったとき、「一般葬・家族葬・一日葬・直葬って何が違うの?」「うちはどれを選べばいいの?」と迷う方はとても多いです。お葬式にはいくつかの種類があり、規模や日数によって費用も流れも大きく変わります

この記事では、代表的な4つのお葬式の違いと費用の目安、当日の基本的な流れを、はじめての方にもわかるようにやさしく整理しました。後悔のない選択のために、まず全体像をつかんでおきましょう。

この記事でわかること

  • お葬式の主な4種類(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)の違い
  • それぞれの費用の目安と日数
  • お葬式の基本的な流れ(式の前〜式の後)
  • 自分たちに合った種類の選び方
まず結論お葬式は大きく「一般葬・家族葬・一日葬・直葬(火葬式)」の4種類。費用の目安は、一般葬が約160万円、家族葬が約106万円、一日葬が約88万円、直葬が約43万円です(全国調査による平均)。いまは家族葬がもっとも多く選ばれています。規模を小さくするほど費用は抑えられますが、後からの弔問対応などの違いもあります。詳しくはこのあと解説します。

お葬式の主な4つの種類と費用の目安

まずは4種類の特徴と費用を一覧で比べてみましょう。費用は鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」による平均額の目安で、地域や規模によって変わります。

種類 日数 費用の目安 特徴
一般葬 2日 約161万円 通夜・葬儀・告別式を行い、親族以外の参列者も広く招く
家族葬 2日 約106万円 家族や近しい親族・友人だけで行う小規模なお葬式
一日葬 1日 約88万円 通夜を行わず、葬儀・告別式・火葬を1日で行う
直葬(火葬式) 1日 約43万円 通夜・葬儀を行わず、火葬のみを行う

同調査では、家族葬が約5割ともっとも多く選ばれ、一般葬が約3割、一日葬が約1割、直葬が約1割と続きます。近年は小規模なお葬式が広がっています。

なお、上の費用は葬儀社に支払う費用の目安です。お寺に読経や戒名をお願いする場合は、これとは別にお布施(平均20万円前後が目安・宗派や地域で異なります)がかかります。費用の細かい内訳(基本料金・飲食・返礼品など)は、別の記事でくわしく解説します。

お葬式の種類と費用の目安(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)

一般葬

通夜と葬儀・告別式を2日かけて行い、親族だけでなく友人・知人・会社関係など幅広い参列者を招く、従来からのお葬式です。多くの方に見送ってもらえる一方、参列者が多い分、会場や返礼品などの費用は大きくなります。香典を多くいただける傾向もあります。参列者は数十人〜百人規模になることもあります。
向いている人:会社関係や地域とのお付き合いが広い方、多くの人に見送ってほしい場合。

家族葬

家族や近しい人だけで、ゆっくりお別れができる小規模なお葬式です。気をつかう相手が少なく、落ち着いて見送れるのが魅力。ただし、呼ばなかった方への後日の弔問対応が必要になることもあります。誰までを招くかは家族でよく話し合いましょう。参列者は10〜30人程度が目安です。
向いている人:身内だけで静かに見送りたい方、参列者がそれほど多くない場合。

一日葬

通夜を行わず、葬儀・告別式・火葬を1日に短縮したお葬式です。高齢の参列者や遠方の親族の負担を減らせます。一方で、菩提寺によっては通夜の省略に理解が得られないこともあるため、お寺がある場合は事前に相談すると安心です。参列者は近親者中心の少人数で行います。
向いている人:高齢の参列者や遠方の親族が多く、負担を抑えたい場合。

直葬(火葬式)

通夜や葬儀を行わず、火葬のみを行うもっともシンプルな形です。費用を大きく抑えられますが、宗教的な儀式やお別れの時間が短くなるため、「もっとちゃんと見送りたかった」と後悔しないよう、家族の納得を大切にしましょう。参列するのはごく近い数名のみが一般的です。
向いている人:宗教的な儀式を重視せず、費用と負担を最小限にしたい場合。

お葬式の基本的な流れ

お葬式は「式の前の準備」→「当日(通夜・葬儀)」→「式の後」の順に進みます。一般葬・家族葬では、通夜と葬儀・告別式を2日かけて行うのが基本です。

式の前(安置〜納棺)

  • ご遺体を安置し、葬儀社と日程・内容を打ち合わせます。
  • 納棺……故人を棺へ納めます。

なお、亡くなってからお葬式までは通常2〜5日ほどかかります。火葬場の混雑や、「友引」を避ける地域の慣習などで、さらに延びることもあります。

1日目(通夜)

  • 通夜……夕方から始まり、読経・焼香を行います。
  • 通夜振る舞い……参列者をお茶や食事でもてなします。

2日目(葬儀・告別式・火葬)

  • 葬儀・告別式……読経・焼香・弔辞などで故人を見送ります。
  • 出棺・火葬……火葬場へ移動し、火葬します。
  • 収骨(骨上げ)……ご遺骨を骨壷に納めます。
  • 初七日法要・精進落とし……近年は葬儀当日にあわせて行うことが増えています。

式の後

  • 自宅に後飾り祭壇を設け、ご遺骨を一時的に安置します。
  • 弔問に来られた方への対応や、四十九日・納骨の準備を進めます。

一日葬は通夜を省いて2日目の流れを1日で、直葬は火葬と収骨のみを行います。

お葬式の基本的な流れ(1日目通夜・2日目葬儀告別式火葬)

どの種類を選べばいい?選び方のポイント

「正解」は家庭ごとに違います。次の3点を家族で話し合うと選びやすくなります。

  • 誰に見送ってもらいたいか……参列者が多いなら一般葬、身内中心なら家族葬。
  • かけられる費用と日数……負担を抑えたいなら一日葬・直葬も選択肢。
  • 菩提寺・宗教の事情……お寺がある場合は通夜や読経の省略について事前相談を。

故人が生前に希望を残している場合は、それを尊重するのがいちばんです。

費用を抑えるコツと注意点

費用を抑えたいときは、複数の葬儀社から見積もりを取り、書面で内容を確認することが大切です。「一式◯◯万円」の表示には、火葬料やお布施、返礼品などが含まれていないこともあります。追加費用の有無まで確かめましょう。広告の最低価格だけで決めず、含まれる内容を比較するのが失敗しないコツです。

また、健康保険から葬祭費・埋葬料(5〜7万円程度)が支給される場合があります。申請しないと受け取れないので忘れずに(申請先や金額、直葬が対象になるかなどは、別の記事でくわしく解説します)。

まとめ

お葬式は、規模の大きい順に一般葬・家族葬・一日葬・直葬の4種類。費用は規模に応じて変わり、いまは家族葬がもっとも一般的です。大切なのは、費用だけでなく「どう見送りたいか」という家族の気持ち。まず全体像を知ったうえで、納得のいく形を選んでください。

※費用は鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」などをもとにした目安で、地域・規模・葬儀社により異なります。最新の正確な費用は、各葬儀社の見積もりでご確認ください。

この記事を書いた人

両親や義理の家族を見送った経験から「やさしい終活ガイド」を運営しています。特定の業者に偏らず、葬儀・お墓・相続の手続きなどの費用相場や流れを、公的な情報や一次情報をもとに中立にお伝えします。(相続・税・法律の個別のご相談は専門家へおつなぎします)

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