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急な訃報で通夜や告別式に参列することになったとき、「何時に行けばいい?」「服装や持ち物は?」「焼香ってどうやるの?」と戸惑う方は少なくありません。お別れの場では、故人とご遺族に失礼のないよう、基本のマナーを知っておくと安心です。この記事では、通夜と告別式の違いから、当日の流れ・服装・持ち物・焼香の作法、宗教による違いまで、はじめての方にもわかるようにやさしくまとめました。落ち着いて見送れるよう、ポイントを押さえておきましょう。
この記事でわかること
- 通夜と告別式の違い・どちらに参列すべきか
- 当日の流れと到着時間・受付のマナー
- 服装・持ち物・香典の渡し方
- 焼香の作法(3つの形式)と宗教による違い
まず結論
通夜は夜に故人と過ごす最後の時間、告別式は翌日に最後のお別れをする儀式です。どちらか一方の参列でも失礼にはあたりません。服装は黒の喪服、数珠と袱紗(ふくさ)に包んだ香典を持参します。焼香は「つまんで・押しいただき・香炉へ」が基本ですが、回数や作法は宗派で異なるため、前の人に合わせれば大丈夫。詳しくはこのあと解説します。
通夜と告別式の違い|どちらに参列する?
もともと通夜は、家族や近しい人が夜通し故人に付き添う儀式でした。現在は夕方から1〜2時間ほどで行う「半通夜」が一般的です。
一方告別式は、翌日の日中に行い、故人に最後のお別れをして送り出す儀式です。どちらに参列しても、また両方に参列しても構いません。一般の参列者は通夜のみ伺うことも増えています。仕事などで都合がつかない場合は、参列しやすいほうに伺えば失礼にはなりません。
当日の流れと受付のマナー
参列者として伺う場合、会場には開式の10〜15分前には到着しましょう。受付では次のように振る舞います。
- 受付で「このたびはご愁傷さまです」と一礼し、お悔やみを述べる
- 袱紗から香典を取り出し、両手で表書きを相手に向けて渡す
- 芳名帳に記帳する
- 着席して開式を待ち、僧侶の読経・焼香へ
通夜のあとに通夜振る舞い(食事の席)へ案内されたら、故人を偲ぶ意味でひと口でもいただくのが礼儀です。長居はせず、頃合いを見て静かに退席します。告別式では、香典を通夜で渡していれば記帳のみで構いません。
服装のマナー
通夜・告別式とも、基本は黒を基調とした喪服。光沢のある素材や華美な装飾は避けます。
- 男性……黒のスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイ・靴下・靴。ネクタイピンは外します。
- 女性……黒のワンピースやスーツ、黒のストッキング。バッグ・靴も黒で。アクセサリーは結婚指輪と一連のパールまで、メイクは控えめ、髪は黒のゴムでまとめます。
- 子ども……制服があれば制服を。なければ黒・紺・グレーなど落ち着いた色の服。
「平服でお越しください」と案内された場合の“平服”は、普段着ではなく略喪服(黒・濃紺・グレーの地味な服装)を指します。コートは会場に入る前に脱ぎ、毛皮や革など殺生を連想させる素材は避けましょう。なお急な通夜では、地味な服装であれば必ずしも喪服でなくても失礼にはなりません。

持ち物と香典の渡し方
当日の持ち物は、数珠・袱紗に包んだ香典・黒のハンカチが基本です。
- 数珠……宗派を問わず使える「略式数珠」で構いません。左手に持ち、合掌のときは両手にかけます。忘れた場合や持っていない場合でも、焼香はできます。
- 香典……袱紗に包んで持参し、受付で取り出して両手で渡します。袱紗の色は紺・グレー・紫など落ち着いた色を。
香典の金額の目安や表書きの書き方は、別の記事でくわしく解説します。
焼香の作法|3つの形式
焼香には会場によって3つの形式があります。基本の流れ(立礼焼香)は次のとおりです。
- 祭壇の前で遺族と僧侶に一礼する
- 抹香を親指・人差し指・中指でつまむ
- 軽く目を閉じ、額の高さに押しいただく
- 香炉に静かにくべる
- 合掌し、一礼して戻る
椅子席では立って行う立礼焼香、和室では座って行う座礼焼香、参列者が多い場合は香炉を順に回す回し焼香があります。所作の基本は同じです。
抹香をいただく回数(1〜3回)や、押しいただくかどうかは宗派によって異なります(たとえば浄土真宗では押しいただかないとされます)。回数にこだわるより、前の方に合わせ、心を込めて手を合わせることが大切です。

宗教による違い(神式・キリスト教式)
仏式以外のお葬式では、焼香にあたる作法が異なります。
- 神式……焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。拍手は音を立てない「しのび手」が作法です。
- キリスト教式……献花を行います。花を受け取り、茎を祭壇側に向けて捧げ、黙礼します。
いずれも、係の方や前の参列者の動きに合わせれば問題ありません。
参列で気をつけたいこと
- お悔やみの言葉は手短に……「このたびはご愁傷さまです」など。死因をたずねるのは避けます。
- 「重ね言葉」「忌み言葉」を避ける……「たびたび」「ますます」「死ぬ」「四・九」などは使いません。
- 遅刻しそうなときは受付でひと言……静かに着席します。
- 子連れの場合……ぐずったら一度退席するなど、周囲への配慮を。
- 都合がつかず参列できないとき……弔電を送る、後日あらためて弔問する方法もあります。
- 会場での写真撮影やスマホ操作は控えましょう。
よくある質問
Q. 妊娠中や体調が悪いときは、参列を断っても失礼になりませんか?
無理は禁物です。欠席し、弔電を送る・後日あらためて弔問するという形でも、気持ちはきちんと伝わります。ご自身の体を第一に考えてください。
Q. 受付を頼まれたら、何をすればいいですか?
記帳のご案内と、香典のお預かりが主な役目です。香典は両手で受け取り、芳名帳とあわせて丁寧に保管します。困ったときは葬儀社の方に確認すれば大丈夫です。
まとめ
通夜は夜のお別れ、告別式は翌日の見送り。どちらに参列しても失礼にはなりません。大切なのは、黒の喪服で開式前に到着し、心を込めて手を合わせることです。焼香の回数や細かい作法に自信がなくても、周りに合わせれば大丈夫。落ち着いて、故人を見送りましょう。
※宗教・宗派や地域によって、作法やしきたりは異なります。本記事は一般的な目安です。迷ったときは、ご遺族や葬儀社の案内に従うのがいちばん確実です。
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