墓じまいの費用はいくら?相場と7つの手順・お寺への切り出し方まで解説

お墓・供養・墓じまい

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📌 この記事でわかること

  • 墓じまいの費用総額と3つの内訳カテゴリ
  • 改葬許可証を含む7ステップの正しい順序
  • お寺への切り出し方・離檀料トラブルの回避策
まず結論墓じまいの費用は総額30〜100万円前後が目安です(地域・石材店・新納骨先で大きく変動)。手順は「お寺への相談→改葬許可申請→石材店の工事→新納骨先への改葬」の流れで進めます。離檀料に法的支払義務はなく、相場は0〜30万円程度です。費用の留保と円満な話し合いが、トラブルを防ぐ最大のコツです。

墓じまいとは?「改葬」との違い

墓じまいとは、現在のお墓を撤去・更地にして、ご遺骨を別の場所に移すことです。法律上の正式名称は「改葬(かいそう)」といいます。

最近増えている背景には、主に次の3つがあります。

  • 承継者の不在:子どもがいない・遠方に住んでいてお墓を守れない
  • 維持費の負担:年間管理料・草刈り・定期的な掃除が続けられない
  • 先祖のお墓が遠方にある:故郷のお墓を守れる身内がいなくなった

「墓じまい=供養の放棄」ではありません。ご遺骨を永代供養墓や樹木葬などに移し、きちんと供養を続けることが大前提です。

墓じまいの費用相場と内訳

費用は大きく3つのカテゴリに分かれます。目安として把握しておきましょう。

カテゴリ 主な費目 目安費用
①お墓の撤去・工事 石材撤去・区画整地 10〜30万円
②供養・お寺関係 閉眼供養のお布施・離檀料 3〜50万円(幅大)
③行政手続き 改葬許可申請・戸籍書類取得 数百〜5,000円程度
④新しい納骨先 永代供養墓・樹木葬など 10〜80万円

※費用は地域・墓の規模・石材店・お寺の方針によって大きく異なります。必ず複数の業者から見積もりを取ってください。

墓じまい費用の内訳(お墓の撤去・供養・行政手続き・新しい納骨先の4項目、総額30〜100万円が目安)

墓じまいの7つの手順

STEP1: 家族・親族で合意する

墓じまいは「お墓の権利を持つ人(祭祀承継者)」が決定者ですが、親族間の対立が最大のトラブル源です。事前に全員の合意を取り、費用負担の分担も決めておきましょう。

STEP2: お寺(管理者)に相談する

次項の「切り出し方の会話例」を参考に、まずお寺に意向を伝えます。この相談なしに行政手続きを先行させると関係がこじれます。寺院墓地でない公営・民間墓地は管理事務所に連絡します。

STEP3: 新しい納骨先を決める

改葬先が決まっていないと、次の手続きに進めません。後述の比較表を参考に選んでおきましょう。

STEP4: 改葬許可証を取得する(3つの書類が必要)

墓地埋葬法第5条により、改葬には市区町村長が交付する「改葬許可証」が必要です(無許可改葬は罰則の対象)。取得に必要な書類は以下の3点で、入手順序が重要です。

  1. 埋葬証明書:現在のお墓の管理者(お寺・墓地)に発行してもらう(最初に入手)
  2. 受入証明書:新しい納骨先の管理者に発行してもらう
  3. 改葬許可申請書:市区町村役場の窓口で取得し、上記2点を添付して提出→「改葬許可証」が交付される

STEP5: 石材店に依頼して閉眼供養・撤去工事を行う

お墓の撤去工事の前に、僧侶に「閉眼供養(魂抜き)」をしていただきます(浄土真宗では「遷仏法要」と呼び、意味合いも異なります。詳しくはご住職にご確認ください)。閉眼供養のお布施の目安についてはお布施の宗派別相場の記事も参考にしてください。石材店は必ず相見積もりを取りましょう。

STEP6: 改葬許可証を新しい納骨先に提出してご遺骨を納める

工事後に取り出したご遺骨を、新しい納骨先に持参します。改葬許可証は必ずこのときに提出します。

STEP7: 寺院への墓地返還・永代使用権の抹消手続き

更地になった区画を管理者に返還して完了です。原則として永代使用料の返金はありません(よくある誤解)。「使用権」であって「所有権」ではないためです(管理規定により異なる場合もあるため、管理者に確認を)。

お寺への切り出し方の会話例

「ご住職、大変申し上げにくいのですが、子どもたちが遠方に住んでおり、このままお墓を守り続けることが難しくなってまいりました。誠に不本意ではございますが、墓じまいをご相談させていただきたいのです。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」

※電話より対面・手紙が印象を良くします。感謝の気持ちを先に伝えることが円満解決のポイントです。

費用を抑える3つの方法

  • 石材店の相見積もり:最低3社から取る。相見積もりによって費用に差が生じる場合があります(地域・業者による)
  • 合葬(合祀)墓を選ぶ:個別スペース不要の合葬墓は5〜20万円程度で済む場合があります
  • 自治体の補助金を調べる:過疎地域を中心に、墓じまい・改葬費用の補助制度がある自治体があります。お住まいの役場に確認を

よくあるトラブルと回避策

離檀料の高額請求

離檀料とは、お寺を離れる際にお渡しするお気持ちです。法的な支払い義務はありませんが、長年お世話になった感謝として3〜10万円程度が一般的な目安とされています。100万円を超えるような高額請求があった場合は、まず弁護士や法テラス(法律相談)にご相談ください。消費生活センターへの相談も参考になります。なお、本記事は一般的な情報提供であり、個別の対応方針については必ず専門家にご確認ください。

親族間の対立

「先祖のお墓を勝手に壊すな」という反発が出ることがあります。費用分担表と改葬先の候補を事前に準備し、「ご遺骨はより手厚く供養される場所に移す」という前向きな伝え方が有効です。

トラブルへの具体的な対応方針は、お寺・家族・状況によって大きく異なります。本記事の情報は一般的な解説であり、個別の法的判断や交渉方法については弁護士等の専門家にご相談ください。

新しい納骨先の選択肢比較

種類 費用目安 特徴
永代供養墓 5〜50万円 寺院・霊園が永代管理。承継者不要で最も人気
樹木葬 5〜30万円 木・花の下に埋葬。自然志向の方に支持
納骨堂 10〜50万円 屋内施設。都市部・交通アクセス良好なものが多い
散骨 5〜20万円 粉骨して海などに散布。法的明文規定はないが厚労省ガイドライン(節度ある散骨)と自治体条例を必ず事前確認。禁止区域あり
手元供養 1〜10万円 一部を自宅で保管。宗教不問の供養を選ぶ方が増加中
墓じまい費用の内訳、お墓の撤去工事、供養お寺関係、行政手続き、新しい納骨先の四区分の目安金額

よくある質問(FAQ)

Q. 墓じまいの費用は誰が払うの?
法律上は祭祀承継者(お墓の名義人)が負担します。ただし慣習的に「言い出した人が多めに負担する」「兄弟で分割」など、家族間で決めるケースが多いです。
Q. 放置したらどうなる?
管理料未払いが続くと「無縁墓」として処理され、ご遺骨は合葬されます。その後の取り出しは原則できません。早めの対応をおすすめします。
Q. お金がなくて費用が払えない場合は?
自治体の福祉窓口や合葬墓への直接改葬で費用を最小化できます。墓地管理者に正直に相談すると分割払いに応じてもらえるケースもあります。

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まとめ

  • 墓じまいは「改葬」が正式名称。承継者問題や維持費の負担から増加している
  • 費用は撤去・供養・行政・新納骨先の合計で30〜100万円が目安(地域差大)
  • 改葬許可証は埋葬証明書→受入証明書→申請書の順で取得する
  • 離檀料に法的義務はないが、感謝の気持ちとして3〜10万円が一般的な目安
  • 費用を抑えるには相見積もり・合葬墓・自治体補助金の3点が有効

墓じまいは一度きりの大きな決断です。焦らず、家族と相談しながら進めていただければと思います。葬儀や供養全般の相談先をお探しの方は、以下もご参考ください。

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※本記事の費用・相場はあくまで目安であり、地域・業者・時期によって異なります。最新情報は必ず各市区町村窓口や関係業者に直接ご確認ください。本記事は個人の参考情報提供を目的としており、特定業者・手続き結果を保証するものではありません。

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この記事を書いた人

両親や義理の家族を見送った経験から「やさしい終活ガイド」を運営しています。特定の業者に偏らず、葬儀・お墓・相続の手続きなどの費用相場や流れを、公的な情報や一次情報をもとに中立にお伝えします。(相続・税・法律の個別のご相談は専門家へおつなぎします)

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