親が亡くなったらやること一覧|葬儀・手続き・相続の流れと期限

相続・手続き

親や家族が亡くなったとき、深い悲しみの中で、葬儀の手配から役所の手続き、相続まで、やることが次々と押し寄せます。「何から手をつければいいの」「期限のある手続きを見落としていないか不安」——そんな方のために、この記事では亡くなった直後から数年先までにやるべきことを、時系列と期限つきで一覧にまとめました。公的機関の情報をもとに、迷いやすいポイントもやさしく解説します。あわてず、一つずつ進めていきましょう。

この記事でわかること

  • 亡くなった直後(最初の48時間)にやること
  • 期限のある手続きの「チェックリスト」
  • 申請するともらえるお金
  • 葬儀の高額請求トラブルの避け方と相談先
まず結論

やるべきことは大きく「①葬儀の手配」「②期限のある役所・年金の手続き」「③相続の手続き」の3つです。特に期限が要注意で、死亡届は7日以内、健康保険や年金は14日前後、相続放棄は3か月、相続税は10か月、相続登記は3年以内が目安。下のチェックリストで一つずつ確認すれば大丈夫です。詳しくはこのあと解説します。

まず最初に|ご臨終からの48時間でやること

亡くなった直後は、気持ちの整理がつかないまま動くことになります。最初にやることを「当日」「翌日」で整理しておくと、落ち着いて進められます。

当日にやること

  • 死亡診断書(死体検案書)を受け取る……医師が発行します。コピーを5〜10枚取っておくと、後の保険や年金の手続きで役立ちます。
  • 葬儀社へ連絡し、ご遺体の搬送・安置を依頼する……病院から早めの移動を求められることがあります。
  • 近親者へ訃報を連絡する。

翌日〜数日でやること

  • 葬儀社と打ち合わせ(葬儀の形式・日程・費用の見積もり)。
  • 死亡届の提出と火葬許可証の受け取り(葬儀社が代行してくれることが多い)。
  • 菩提寺がある場合は連絡する。

死亡後の手続き「期限つきチェックリスト」

役所や年金の手続きには期限があります。下の表で全体像をつかみましょう。3か月・4か月・10か月の起算日は「亡くなった日」ではなく「相続の開始を知った日(の翌日)」が基本です。

期限 おもな手続き
7日以内 死亡届の提出・火葬許可の申請(戸籍法)
14日前後 世帯主変更/国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険の資格喪失/年金受給停止(厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内が目安)
3か月以内 相続放棄・限定承認(家庭裁判所。期間の伸長も可能)
4か月以内 準確定申告(故人の所得税の申告)
10か月以内 相続税の申告・納付
3年以内 相続登記(2024年4月から義務化。正当な理由なく怠ると過料の対象)

※年金の受給停止は、日本年金機構にマイナンバーが収録されている場合は原則届け出を省略できます。手続きの要否は年金事務所に確認すると確実です。
(出典:戸籍法、住民基本台帳法、民法915条、国税庁、法務省・日本年金機構の各案内)

死亡後の手続きの期限チェックリスト(7日以内から3年以内)

申請するともらえるお金

葬儀や医療には、申請すれば受け取れる給付があります。いずれも自分で申請しないともらえず、時効もあるので、早めに確認しましょう。

  • 葬祭費(国民健康保険・後期高齢者医療)……喪主に支給。金額は自治体により異なり、3〜5万円程度が目安。時効は2年。
  • 埋葬料(協会けんぽなどの健康保険)……5万円。死亡の翌日から2年。※葬祭費と埋葬料はどちらか一方です。
  • 遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)……要件を満たす遺族に支給。金額は家族構成などで変わるため、具体額は年金事務所でご確認を
  • 未支給年金……亡くなった月分までの年金を、生計を同じくしていた遺族が請求できます(時効5年)。
  • 高額療養費の払い戻し……生前の医療費が自己負担限度額を超えていた場合。診療月の翌月1日から2年。
申請するともらえるお金の一覧(葬祭費・埋葬料・遺族年金など)

【注意】葬儀の高額請求トラブルに気をつけて

急いで決めざるを得ない葬儀では、料金をめぐるトラブルが少なくありません。国民生活センターには葬儀サービスの相談が多数寄せられており、「広告では数十万円だったのに、最終的に想定外の高額になった」といった事例も報告されています。次の3点を意識すると安心です。

  • 見積書を必ず書面でもらう(追加費用の有無まで確認)。
  • 可能なら家族など複数人で確認する
  • 広告の「最低価格」だけで決めず、含まれる内容を確かめる。

困ったときは、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談できます。

迷ったら専門家へ|誰に相談する?

手続きは範囲が広く、専門的な判断が必要な場面もあります。無理に一人で抱えず、次の窓口を頼ってください。

  • 相続放棄・遺産分割・トラブル → 弁護士・司法書士、家庭裁判所
  • 相続税がかかるか・準確定申告 → 税理士・税務署
  • 遺族年金・未支給年金 → 年金事務所
  • 相続登記 → 司法書士・法務局
  • 葬儀などの契約トラブル → 消費生活センター(188)

まとめ

やることは多く見えますが、「葬儀」→「期限のある役所・年金の手続き」→「相続」の順で、期限の早いものから片づければ大丈夫です。まずはこの記事のチェックリストを上から確認し、もらえるお金の申請も忘れずに。判断に迷ったら、早めに専門家へ相談しましょう。

※本記事は一般的な情報をまとめたものです。手続きの要否・金額・期限は、お住まいの自治体や加入先、個別の事情により異なります。最新の正確な情報は各窓口・公式サイトでご確認のうえ、個別の判断は専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

両親や義理の家族を見送った経験から「やさしい終活ガイド」を運営しています。特定の業者に偏らず、葬儀・お墓・相続の手続きなどの費用相場や流れを、公的な情報や一次情報をもとに中立にお伝えします。(相続・税・法律の個別のご相談は専門家へおつなぎします)

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